2010年12月29日水曜日

あなたの家庭の無線LAN環境、安全ですか?



近頃は、iPhoneやAndroid端末の普及により、家庭内における無線LANの環境もかなりの勢いで普及しているとは思います。

その無線LAN環境についてですが、暗号化、セキュリティ対策などは施しているでしょうか?
「かんたん設定」なんかで一発セットアップをしたままの状態だとパケットが傍受される危険性にさらされている可能性がありますよ?


セキュリティの技術にはいくつか存在しており、代表的なもので言いますと、
・WEP(Wired Equivalent Privacy
・WPA(Wi-Fi Protected Access
・WPA2(Wi-Fi Protected Access2
・TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)・AES(Advanced Encryption Standard

の5つが存在し、上記の組合せにより、セキュリティ機能を実現します。


一般的にこの中で「WPA2(AES)」という組合せについては、セキュリティが高いとされていますが、いわゆる「かんたん設定」などで実現される方式は上記の中で最もセキュリティの甘い「WEP」という方式が設定されています。


「一応セキュリティ施してるんだから大丈夫でしょう」なんて言ってたら甘いです。

実はWEPについては、 ネットワーク系の雑誌のおまけに添付されるようなCDに「WEPキー解析ツール」と題して配布されているくらい一般的に解析が容易に行える暗号化方式なので、少しかじった事のある人間なら誰でも数分で解析可能な程度の技術です。

これ例えば、自転車に前輪だけ装着している鍵だけで走っているようなものです。場所が場所ならあっという間に盗まれますよね?w



解析されてしまうと、パケットキャプチャソフトなどで、ネットワークの送受信情報を傍受できるので、例えばメールやメッセージを送信したときでも、どういった内容が送信されたかなどの情報が丸見えとなってしまうので、非常に危険な状態に晒されてしまいます。


こういう危険を回避するためにも、無線LAN環境のセキュリティについては、多少面倒でもしっかりした方式を採用すべきだと思います。

まずは、自宅に設置しているルータの設定を確認して、「WEP」の場合は「WPA2(AES)」に変更しましょう。また、共有キーについては、「20桁以上」が推奨値なので面倒でも20桁以上でかつ英数字記号の組合せを最低3種混合はさせて設定しましょう。


これで完璧!
とは残念ながら言えませんが、それに近づけるようにする事も重要ですので、自分の情報やデータを守るために無線LANのセキュリティは強固にしておきましょう。


ちなみに、補足ですが、フリーアクセスの公衆無線LANなどは、セキュリティが甘めになっていますので、ご使用の際は、細心の注意を払って利用しましょう。






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