2011年9月22日木曜日

au版iPhoneはソフトバンク版iPhoneよりもイマイチになる可能性がある理由

(Photo:Mac Rumors)
昨日から盛り上がってきています、auのiPhone参入のニュース。
今日の株価にも大きく影響しているようで、正式発表はまだですが、かなり確定に近い状態にあることは間違い無いようですね。

さて、こういう類のニュースというのはiPhone4発売の際にもかなり盛り上がっており、CDMA版iPhone4が発売された時にもau参入の噂が入っておりましたが、その時の記事を読んでみると、技術的に興味深いものが結構出てくるんですね。

代表的なものでガジェット通信でも紹介された周波数の問題。新800MHz帯ではCDMA版iPhone4があまり対応出来ていないという現状について説明してあります。ただ、文字だけの説明だったので、今回は私が簡単に図を作ってみたので、それで補足してみようと思います。


800MHz帯というと770MHz〜960MHzなのですが、今回は色々とはしょってみて、関係の深いものだけを抜き出していきます。

まず、旧800MHz帯のDocomoでいうところのmova、KDDIでいうところのCDMA1xが以下の図になります。赤色がDocomoで、オレンジ色がKDDIです。これは旧サービスの帯域ですから、movaは2012年の3月で完全に終了。CDMA1xは2012年7月の終了となります。
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次に以下の図が新800MHz帯といわれるもの。ピンク色がDocomoのFOMAプラスエリアです。そして薄いオレンジと濃いオレンジがCDMA2000となります。
ここで、注目すべきは濃いオレンジ色で、旧800MHz帯に重複してしまっているところです。重複している部分については、2012年3月以降にKDDIで使用可能となるわけです。

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以上が、DocomoとKDDIが割り当てている周波帯になりますが、次はいよいよCDMA版iPhoneが対応している周波帯になります。800MHz帯のみ抜き出し。


824.76MHz〜848.81MHzで使用可能とありますが、KDDIの新800MHz帯は824MHz〜830MHzとなり、更に826MHz〜827MHzはDocomoのMovaが2012年3月まで使用しているとのことですから、使用領域は5MHzとなるわけですね。
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かなり簡易的に書いたので、細かいツッコミはあるとは思いますが、以上のような感じになるため、輻輳(通信要求過多により、通信が成立しにくくなる現象)が起きやすい状態になるかというのが記事の内容です。

iPhone5になってどういう仕様になるかは解りませんが、概ね変わらないのかなとも思います。

あと、発売直後はMMSも使えないかなと思います。KDDIはこれまで対応されてなかったはずなので、新規の構築になるかなと思います。結構期間掛かるんじゃないかな、なんて。

ですから、基本的に乗り換えようと考えている方はそれなりの検討が必要かもしれませんね。
下手すると最初の方は電波もイマイチ、サービスもイマイチ、値段も高いでSoftbankよりも悪くなる可能性も否定できませんしねw


参考記事:ガジェット通信

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